2017年|スマホで審美・矯正歯科ホームページを閲覧する割合は?

スマホで審美・矯正歯科ホームページを閲覧する割合は?

前回のブログ記事 [ 2017年|スマホから歯科医院のホームページを閲覧する割合は? ] では、歯科クリニックのホームページは50%以上がスマホで閲覧されていることを書きました(下図)。これは診療圏が1km程度のローカルな歯科クリニックを想定して調査しました。

歯科の検索は54.0%がスマホから

今回のブログでは、ホワイトニングや矯正歯科などもう少し専門性を特化した歯科クリニックについて、スマホでのホームページ閲覧割合を調べてみました。

調査方法

通常、いわゆる街の歯医者さんをネットで探す際は「地名 歯科」や「地名 歯医者」で検索します。一方、もう少し専門性を絞り込みたい場合は「地名 ホワイトニング」や「地名 矯正歯科」のような検索を行うかと思います。

そこで今回は、審美歯科、ホワイトニング、インプラント、矯正歯科、小児歯科、口腔外科の6つについてGoogleキーワードプランナーを用いて検索ボリュームとスマホ、タブレット、PCでの閲覧比率について調べてみました。

地名については、以前のブログ記事 [ 歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードとは? ] と同じく、山手線、総武・中央線、小田急線の駅名全112を地名として用いました。各検索キーワードの年間検索ボリュームは下のグラフの通りです(期間は2016年9月~2017年8月)。

歯科クリニックの専門科キーワードの検索ボリューム

スマホでのホームページ閲覧割合の結果

審美歯科

「地名 審美歯科」で検索する人の約6割はスマホを使用していることが分かりました。これは前回調査した「地名 歯科」や「地名 歯医者」とほぼ同じ結果でした。

審美歯科ホームページのスマホ閲覧比率

ホワイトニング

ホワイトニングは、検索する人の77.4%がスマホを使用していました。この結果は審美歯科、歯科、歯医者に比べてスマホ比率が高く、検索者の年齢層が相対的に若いからだと考えられます。

ホワイトニングホームページのスマホ閲覧比率

インプラント

インプラントはスマホ比率が35.2%と低く、閲覧者の年齢層が高いことが考えられます。インプラントは通常の虫歯治療やホワイトニングなどに比べて、費用面と治療内容共により慎重に調査・比較したい性質のものです。一般的にこのような場合は、年齢層が同じであってもPCでの閲覧比率が高くなる傾向にあります。

インプラントホームページのスマホ閲覧比率

矯正歯科

矯正歯科も費用が高く、色々な歯科医院を比較したい性質のものですが、スマホ比率は67.7%と高い結果となりました。

矯正歯科ホームページのスマホ閲覧比率

小児歯科

小児歯科のスマホ比率は69.4%と高い結果になりました。患者さん、その親共に年齢層がまだ若いからだと考えられます。

小児歯科ホームページのスマホ閲覧比率

口腔外科

口腔外科もややスマホ比率が多めの結果となりました。

口腔外科ホームページのスマホ閲覧比率

まとめ

今回は歯科関連でのより専門的なキーワード検索について、PC、タブレット、スマホの割合を調べました。その結果、インプラントを除いた5つのキーワードでは、スマホでの検索比率が50%を超えました。

インプラントのスマホ比率が低い要因は、検索する年齢層が高いという可能性の他に、より慎重にじっくりと調査・比較したいからだと考えられます。当然PCやタブレットの方が画面が大きいので一度に多くの情報が俯瞰できますし、ウインドウやタブを多数開いて複数の歯科医院の比較がやりやすくなります。

現在は基本的にレスポンシブデザインと言って、情報量はそのままに、画面の大きさに応じてホームページのレイアウトを変化させるスマホ対応ページが主流です。一方で、企業間取引の会社ホームページのように、分野によってはPCでの閲覧に重点を置き、スマホでの表示は情報量を減らすこともあります。

インプラントを行う歯科医院の場合、1/3はスマホでの閲覧ですので、これらの患者さんにも必要な情報を届けるためにレスポンシブデザインによるスマホ対応が必要です。