ここ数年におけるウェブ業界の変化
2020年のスマホ所有率は8割超
こちらのグラフは2020年のスマホの所有率を年代別に示しています。
20代から50代のスマホ所有率は96%以上、全世代では86.8%でした。80代以上に限ってみても50.0%となっています。
2010年では全世代平均で約10%、当時はスマホ対応のサイトはほぼなく現在はほとんどが対応していますので、変化の早さが分かります。
SSL通信(HTTPSリクエスト)の推移
過去5年ほどで常時SSL化対応したウェブサイトが急増しています。URLがhttpは非SSL、httpsはSSL対応のサイトです。
インターネット上におけるSSL通信( ≒ HTTPSリクエスト)の割合は、2016年に21.8%でしたが2022年には92.6%になりました。
常時SSL化はセキュリティ向上、サイト表示の高速化、検索順位の向上において重要であり、サイト閲覧者にとってもメリットがあります。
ところで先生、ウェブ制作会社ってどこに頼めばいいか分からなくないですか?
適正な価格とは
どのウェブ制作会社に頼めばいいか分からない最大の理由は、会社によって価格がバラバラだということです。相場は一体いくらなんだ・・とため息が出るくらいバラバラです。
「サイト制作費0円」など非常に低価格な制作会社があります。ただし、ご想像の通りそれだけでは赤字です。ですので月額利用料で元を取るのですが、3年や5年経つと割高になってしまうケースがほとんどです。
ウェブ制作会社側の立場からすると「初期費用0円」などのキャッチコピーを使いたい気持ちはよく分かります。しかし、ウェブサイトは長く運営するものですので、制作費と運用管理費は適正な価格の会社を選択すべきです。
ウェブ制作費の相場は?
現在、最も利用されているWordPressというCMS(content management system、HTMLなどの知識がなくても更新などができるシステム)で作成した場合、30万円~100万円程度が相場です。「ホームページ制作 相場」で検索してみてください。
ここにはディレクション費という費用が含まれています。これはお客さんの要望を伺い、その業種や競合となるウェブサイトを調査して、コンセプトやデザインの方向性を決めるために要する人件費です。クリニックや診療所のホームページ作成では記載内容に規制があるため、厚生労働省の医療広告ガイドラインを熟知しておく必要があります。
知らない業種のウェブサイトを制作する時には、1から勉強しないといけないので時間がかかります。一方で、ラボコートはクリニック専門ですので、ディレクションに掛かる実費を抑えることができます。
月額管理費用って何の費用?
ラボコートでのライトプラン管理費用(月額税込み6,600円)の主な内訳は、サーバー代やWordPressの更新・動作確認、トラブル対応などです。
ウェブ制作会社は基本的に大手レンタルサーバー会社のサーバーを利用していますので、その実費がかかります(月額数百円~1000円程度)。
ラボコートではWordPressの更新を月に約1回行っています。WindowsやMac OSの更新と同じようにセキュリティ強化や新機能追加のためですが、WordPressは更新後に動作確認する必要があり、その人件費がかかります。
実は、WordPressの更新自体は知識があまりなくてもできます。しかし、稀ではありますが、WordPressを更新したら画面が真っ白になることがあります。「WordPress 真っ白」で検索してみてください。たくさん出てきます・・。この状態になると管理画面すら表示されないので、専門知識がないと対応が難しくなります。
クリニックのスタッフさんが独学で運営するよりも、業者に委託する方が結果的には経費を安く抑えられます。
ウェブサイトの作成を依頼する時、最も重要なことは?
10年、20年後の運用を考える
もし先生があと30年働くなら、クリニックのウェブサイトも最低30年は運用することになるかと思います。ウェブ業界は変化が激しいので(例えば、スマホ所有率が2010年には約10%だったのが2020年には80%超)、通常はサイトを数回リニューアルすることになります。サイト制作時には長期運用を視野に入れてドメイン取得や制作依頼する必要があります。
自分のドメイン(URL)を取得する
ご自身のドメインは貴重な資産です。ウェブ制作会社のドメインを間借りしてサイトを作成することがありますが、全くお勧めできません。(例:www.制作会社のドメイン.com/〇〇-clinic など)その理由は、ドメインの所有権がウェブ制作会社側にあることです。
このような間借りドメインは他社が管理・修正できないので、リニューアルなどの際にドメインを変更しなければいけないケースも発生します。ドメインは長く利用すればするほどSEO効果が高くなりますので、独自ドメインの取得を強くお勧めします。
また、間借りドメインではなく独自ドメインをウェブ制作会社に代理取得してもらうこともできます。その場合、ドメインの所有権はウェブ制作会社になります。ドメイン取得は比較的簡単な手続きであり貴重な資産ですので、できればご自身で取得して管理されることをオススメします。
ウェブサイト自体の知的所有権を確認する
ウェブ制作会社にサイト作成を依頼すると、デザイン・プログラム・文章などの知的所有権が発生します。ラボコートでは、制作したウェブサイト等の知的所有権に関する非独占的使用権や改変権を認める契約書を取り交わします。実質的に、契約終了後であってもサイトをそのまま使用したり自由に修正したりできます。
ラボコートでは知的所有権だけでなく、代理取得した場合のドメイン所有権や、WordPress、Google Analytics、Googleビジネスプロフィールなどの管理者権限の譲渡に関しても契約終了時に行うよう、契約書で取り交わしています。
ウェブ制作会社によってはこれら権限を譲渡しないところもありますので、予め契約内容を確認する必要があります。
ラボコートが国内シェア80%のWordPressを使う3つの理由
他社でも管理してもらえる
クリニックのウェブサイトはCMS(content management system、HTMLなどの知識がなくても更新などができるシステム)で制作・運営するのが一般的です。その中でWordPressのシェアは日本語サイトの80%を占めています。
Usage statistics of content management systems - W3TECHより
シェアの高いWordPressであれば、他の会社で作成したサイトの管理や修正をしてくれるウェブ制作会社はたくさんあります。
一方で、クリニックのウェブ制作会社は、独自のCMSを使用しているところも多く存在します。制作会社にとってはお客さんの囲い込みができるというメリットがありますが、お客さんにとってのメリットは何もありません。その会社がつぶれてしまったら、また1から作り直しになります。
常に最新版CMSを提供
WordPressのCMSシステムは全世界のボランティアによって日々更新されています(ですので毎月更新しないといけないというデメリットもあります)。そのため、常に最新のCMSを無料で利用することができます。
最新版を利用するメリットは主に2つあります。それは(1)高いユーザビリティ(サイト閲覧者が見やすい)、(2)最新のセキュリティ対策、がなされることです。(1)と(2)は直接的および間接的にSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)にも役立ちます。
ウェブ制作会社独自のCMSを使用している場合、スマホ化に対応するにはCMSを作り直す必要があります。当然、その費用が掛かるので会社に資金的な体力がなければ放置されてしまいます。
10年、20年後も安心
WordPressは元々ブログ用のCMSとして開発されました。それが使いやすさとカスタマイズのやりやすさによって広まり、現在では企業やクリニックのウェブサイトとしても多く利用されるようになりました。例えば価格コムやCOOKPADのオフィシャルサイトなどがそうです。
そんなWordPressでも、更に優れたCMSが開発されたら将来的には使われなくなる可能性も十分ありえます。
もしそうなっても、シェアの高いWordPressであれば、新しいCMSに引っ越しするツールが開発される可能性が高いと考えられます。事実、シェアの高いブログは引っ越しツールが開発されています。