現在のスマホの所有率は7割
博報堂のレポート によると、スマホ所有率は2010年に1割台だったのが、その後5年で約7割に激増しました。
年代別に見ると2016年の時点で20~50代のスマホ所有率は7割以上、60代でも3割以上となっています。
また、Googleのレポート によると、ホームページがスマホ対応していない場合は、79%の人がそのサイトの閲覧を諦めてしまいます。このような状況から、歯科クリニックのホームページ制作もスマホ対応が必須となっています。
それでは、患者さんの何割がスマホで歯科クリニックのホームページを閲覧しているのでしょうか。Googleのキーワードプランナーを使って調べました。
キーワードプランナーでスマホでの閲覧割合を調べました
以前こちらの [ 歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードとは?] というブログを書きました。この記事では、患者さんが歯科クリニックを検索する際は約半数の方が「地名 歯医者」というキーワードで検索するというデータをご紹介しました。
キーワードプランナーはこのように、Googleで検索されているキーワードの検索ボリュームを調べることができるので(下表)SEO対策ツールとして重宝されています。
この便利なツールですが、調べたいキーワードの何%がスマホからGoogle検索されているかも調べることができます(下図)。
歯科医院ホームページの閲覧は50%以上がスマホから
「地名 歯科」をスマホで検索する割合
スマホで「地名 歯科」を検索する割合は54.0%でした。すなわち、50%以上の方がスマホで歯科医院のホームページを検索していることが分かりました。
調査した「地名」は以前のブログ [ 歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードとは?] で調べたのと同じ、山手線、総武・中央線、小田急線の全112の駅名(新宿駅なら駅を取った新宿を地名としました)を用いました。
「地名 歯医者」をスマホで検索する割合
以前のブログ [ 歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードとは?] では「地名 歯科」より「地名 歯医者」の方が検索割合が多かったので、「地名 歯医者」でも調べてみました。
結果は「地名 歯科」とほぼ同じ 57.1%の方がスマホで検索していました。
「地名 デンタルクリニック」をスマホで検索する割合
次に「地名 デンタルクリニック」でのスマホ検索割合を調べてみたところ、74.8%でした。スマホ所有率の高い世代がこのキーワードで検索しているからだと思われます。
今回は山手線、総武・中央線、小田急線の全112の駅名を「地名」として調査しましたが、もっと高齢化率の高い地域ではスマホでの閲覧割合が下がると予想されます。
ただし、スマホ所有率は60代でも3割以上あり、現在も増え続けていますので、ホームページのスマホ対応はどの地域においても必須であると考えられます。
まとめ
歯科クリニックのホームページを見てみると、まだスマホ対応されていないものが多くみられます。確かにスマホ対応は、ホームページを1から作り直すのと同じくらい手間がかかるので、制作料金も高くなります。
しかし今回調べた結果から、現在(2016年9月~2017年8月のデータ)では50%以上の方がスマホで歯科クリニックを検索していることが分かります。
また、スマホ対応していないサイトは、79%の人がすぐ他のサイトを探しに行くというデータもあります(Googleのレポート )。更に、Googleはスマホ対応しているサイトの検索順位ランクを上げると公言しています。SEO対策的な効果は1%程度ですが、SEO対策は1%の積み重ねです。
歯科クリニックのホームページは既存の患者さんにとって診察時間や休診日、電話番号を調べるのに必要ですし、新規の患者さん獲得にとっても重要です。
ライバルの歯科クリニックがスマホ対応しているという理由だけで、新患獲得のチャンスがライバルに取られてしまう可能性が非常に高くなります。
これらのことから、先生の歯科クリニックホームページがスマホ・レスポンシブ対応していない場合は早めのご対応をお勧めします。新患を逃すロスを考えると、今すぐスマホ対応すれば制作費は高くないと思います。
なお、スマホ対応させる際は、必ず同時にサイトのSSL化(https化)も行ってください。これを行わないと、あと1~2年でサイト閲覧時に警告が出てしまいます。