世界各国比較|医師・看護師・歯科医師・薬剤師数ランキング

 

各国比較|医師・看護師・歯科医師・薬剤師数ランキング

WHOのホームページでは Global Health Observatory (GHO) data  という世界各国の医療・病院・クリニック・健康に関する統計データを公表しています。そこには世界193ヶ国・地域の医療従事者数についてまとめたデータがあり、面白そうでしたので日本と海外の医療従事者数をランキング形式で比べてみました。

1. 人口1000人あたりの医師数

1.1 人口1000人あたりの医師数|OECD加盟国

医師数の統計データはWHOのホームページでは “Density of physicians (per 1000 population)” と書いてありますが、内科医だけでなく、外科医も含んだ医師全体のデータです。

日本では医師不足とよく言われますが、OECD加盟国で比べるとどうでしょうか、、うーん少ないですね。日本は人口1000人あたり医師2.30人、35ヶ国中30番目です。グラフ上位国は日本の約2倍の医師がいます。もちろん医師の数が多ければ単純に医療レベルが高くなる訳ではありませんが、すごい数です。

アメリカも意外に少ないんですね(2.55/1000人、28/35ヶ国)。

一方、医師数が多い国は看護師・助産師の数も多いかと思って並べてみたのですが、そういう訳でもなさそうです。

人口1000人あたりの医療従事者数(OECD加盟国)医師・看護師・助産師

1.2 人口1000人あたりの医師数|世界193ヶ国

世界全体で見ると、日本は61番目でした。このグラフは国名は省いていますが、OECD加盟国は青、非加盟国は緑で示しました。日本のすぐ上位の57~60番目はセルビア、ウズベキスタン、レバノン、モンテネグロです。

なお、上位3ヶ国はキューバ(7.52人/1000人)、モナコ(6.65人/1000人)、サンマリノ(6.36人/1000人)です。モナコとサンマリノは人口が極端に少ないのでやや特殊な例ですが、キューバは人口1120万人いるのですごいですね。なんと日本の3倍以上です!

2. 人口1000人あたりの看護師・助産師数

2.1 人口1000人あたりの看護師・助産師数|OECD加盟国

こちらは看護師と助産師を合わせた統計データ “Density of nursing and midwifery personnel” です。

日本の場合、看護師は109万人、准看護師34万人、助産師は3.4万人です(厚労省2014年のデータより(pdfファイル) )。数から推測すると准看護師も含んだデータのようです。

人口1000人あたりの看護師・助産師数(OECD加盟国)

2.2 人口1000人あたりの看護師・助産師数|世界193ヶ国

日本の人口1000人あたりの看護師・助産師数は10.8人、OECD加盟国11/35ヶ国、全体で14/193ヶ国でした。順位だけ見ると上位ですね。1位はモナコの20.0/1000人でした。

3. 人口1000人あたりの歯科医師数

3.1 人口1000人あたりの歯科医師数|OECD加盟国

歯科医師の統計データはWHOのホームページ上では “Density of dentistry personnel” となっています。

日本では歯科医師が余ってきていると言われていますが、単純に数だけを比較するとアメリカが特に多いですね。日本は12/35ヶ国、0.78/1000人、アメリカは1/35ヶ国、1.64/1000人と日本の2倍以上です。アメリカも歯科医師が増えすぎているのでしょうか。。

人口1000人あたりの歯科医師数(OECD加盟国)

3.2 人口1000人あたりの歯科医師数|世界193ヶ国

まず気になる1位の国はニウエです(2.45/1000人)。人口1200人ほどの小さな国のようです。

2位はキューバです(1.85/1000人)。キューバは人口あたり医師数も世界1位と多いです。

日本は全体で26番目でした。

4. 人口1000人あたりの薬剤師数

4.1 人口1000人あたりの薬剤師数|OECD加盟国

こちらは薬剤師の統計データ “Density of pharmaceutical personnel” です。

恥ずかしながら知らなかったのですが、日本は薬剤師の数が多いんですね(1/35ヶ国、1.62/1000人)。頭一つ抜けています。

人口1000人あたりの薬剤師数(OECD加盟国)

4.2 人口1000人あたりの薬剤師数|世界193ヶ国

世界全体で見ても日本の人口あたり薬剤師数は3位と多いです。なお、1位はモナコ、2位はヨルダンです。

5. まとめ

このように医師・看護師・助産師・歯科医師・薬剤師の統計データを各国と比べると、日本は医師の数だけが相対的に少ないことが分かりました。

日本国内の詳しい統計データとしては、厚生労働省が2年おきに「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況 」をまとめています。これは医療従事者の性別・年齢・診療科名・病院・クリニック勤務などの分布を調査し、厚生労働行政の基礎資料を制作することを目的としています。その最新データはいつも通りなら、今年の12月に平成28年版として公開されるはずですので、公表され次第まとめたいと思います。

6. 補足 本記事のデータソースについて

本ブログ記事の統計データはすべてWHOのGlobal Health Observatory data repository (Last updated: 2017-02-07) から取得してまとめました。

WHOの医療従事者数データデポジトリ

このデータベースは、基本的にはその国の公的機関がまとめたデータを用いています。日本のデータソースは厚生労働省が2年おきに公表している「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況 」です。

上の画像にあるDensity per 1000 Data by countryのCSVデータをダウンロードし、医師・看護師・助産師・歯科医師・薬剤師数について、それぞれ各国の最新年の統計データのみを地道にコピペしてグラフにまとめました。大変でした。。

詳細は省きますが、OECD35ヶ国のデータは全て2000年以降の統計データ、9割以上が2012年以降のデータです。世界193ヶ国のデータは最も古いのが1997年です。