患者さんは「地名 歯医者」で歯科医院を検索しています
最初に結論を言うと、歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードは「歯医者」です。このキーワードは、歯科医院系ホームページ制作のSEO対策において非常に重要です。
先生の歯科医院のホームページに歯医者という単語は含まれていますか?どこにも書いていないのであれば、多くの新規患者さんを逃していることになります。
このブログ記事を書いたきっかけは、歯医者というキーワードを使っていない歯科医院のホームページをたくさん見かけるからです。非常にもったいないです。
昔から歯科医院や歯科医のことを歯医者とよく言いますが、現在でも多用されていますよね。従って、患者さんが地元の歯科医院を探すときに歯医者というキーワードで検索されることが多いのですが、このことに気付くかどうかでホームページ経由の来院数が変わってきます。
歯科医院や医療系専門のホームページ制作会社であれば大丈夫かも知れませんが、専門外のWEB制作会社に任せると「歯医者」というキーワードが抜けてしまう可能性が高くなります。
キーワードプランナーで「地名 歯医者」の検索ボリュームを調べました
では「地名 歯医者」、「地名 歯科」、「地名 デンタルクリニック」などの検索数がそれぞれ何件あるかを調べてみました。
検索ボリュームの調査は、以前こちらのブログで書いた[292円・48時間でGoogleキーワードプランナーの検索ボリュームを復活させた手順] 、Googleのキーワードプランナーを使いました。
キーワードプランナーはGoogle AdWordsという広告を出すためのツールですが、調べたいキーワードの検索ボリュームを知ることができるので、ホームページ制作会社やSEO対策業者に重宝されています。
地名は山手線、総武・中央線、小田急線の全駅名をピックアップし、例えば新宿駅なら駅を取った新宿を検索キーワードの地名にしました。そして、それぞれの地名に「歯医者」、「歯科医院」、「歯科」、「デンタルクリニック」、「デンタル」を組み合わせたキーワードの検索ボリュームを調べました。
「地名 歯医者」での検索ボリュームは全体の52%でした
調査した地域全体での結果
「新宿 歯科」、「渋谷 歯科」、「池袋 歯科」など112の地名を調査したまとめが下の円グラフです。結果は「地名 歯医者」での検索割合は52%となって全体の半分を占め、「地名 歯科」の33%より1.6倍多く検索されていました。また、歯科医院、デンタルクリニック、デンタルはそれぞれ9%、6%、1%でした。
この結果は、山手線、総武・中央線、小田急線それぞれで調べてみても、歯医者は52%、51%、60%、歯科は32%、33%、30%とほぼ同じ結果でした。
地名別の結果
それでは次に地名別の検索割合を調べてみました。山手線の全29駅(先程と同じく駅名から駅を除去)について調べてみたところ、下の棒グラフのように多少のバラツキはありますが、おおよそ上の円グラフと同じ結果となりました。
東京駅は駅を取ると「東京」となってしまうので、エリアが広くなりすぎています。患者さんは通常もっとローカルな地名で検索しますが、「東京 歯医者 インプラント」などのキーワードで検索する可能性はあります。また、歯科関連の業者さんが都内の歯科医院を検索することもあるでしょうから、歯科が歯医者より多いのかも知れません。
「東京」以外に「地名 歯科」の割合が多い地名は大塚、上野、神田ですが、これらの地名は苗字としても使われます。大塚歯科、上野歯科、神田歯科で検索すると、人名由来と思われる歯科医院がそれぞれ複数見つかります。従って、例えば上野駅周辺の歯科クリニックを検索するのではなく、上野歯科のホームページを直接探した検索ボリュームが含まれていると思われます。
この人名と地名に共通した名前というのは、開業時に歯科医院の名前を付ける際には慎重に検討すべきポイントです。
グラフに戻りますが、田端ではデンタルクリニックの割合が多くなっています。これは兵庫県にある同名のデンタルクリニックの検索ボリュームが多いことが原因のようです。こちらも苗字でした。
まとめ
以上をまとめると、確実に言えることはどの地域でも患者さんは「地名 歯医者」で検索しており、SEO対策的に無視できない検索ボリュームであるということです。
この記事では患者側の視点から調べてみました。次の記事 [(2) 競合の歯科医院はホームページに「歯医者」と書いているのか?] では、歯科医院側に視点を変え、「歯医者」と書いてある歯科医院ホームページの割合を調べてみました。
- 歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードとは?
- 競合の歯科医院はホームページに「歯医者」と書いているのか?
- ホームページに「歯医者」というワードを入れる具体例
- ホームページ制作会社に修正依頼する際の注意点と委託先の見直し