ホームページに歯医者と書くのはユーザーのためでもある
Googleには「Googleが掲げる10の事実」という10箇条とも呼ばれている理念があります。その中でも一番最初に書いてあるのが、
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
Google が掲げる 10 の事実 - Google
という言葉です。これはホームページは常にユーザー目線で制作しましょう、という意味です。
患者さんが地元の歯科クリニックを探す際には、約50%の人が「地名 歯医者」で検索します。もし歯科クリニックのホームページに「歯医者」という単語がなければ検索結果に出ませんが、これは患者さんの意図に反しています。
ホームページ上に、歯医者と同義語である歯科・歯科医・歯科医院などの記載があれば検索結果に出る可能性はゼロではないのですが、歯医者と書いた方がユーザーにとってもメリットがあります。
ホームページ内に歯医者という単語を意識して入れる
ここで問題なのは、歯科クリニック名やホームページ内に歯医者という単語を入れるのが難しいということです。歯科医院の名前は、一般的には○○歯科、○○歯科医院が多いと思います。また自身の歯科医院のことは当医院、当院、当クリニックなどと書くかと思います。
そのため、なにも意識しないでホームページを制作した場合は、歯医者というワードは使われないことが多いので、意識的に使う必要があります。
具体例
キャッチフレーズを作る
例えば「○○歯科医院 地元密着の歯医者さん」、「○○デンタルクリニック 新宿駅直結の歯医者」、「○○歯科医院 ピンクの看板が目印の歯医者さん」などです。
その際、「医療機関ホームページガイドライン」に違反しないようご注意ください。例えば、客観的事実を証明できないものや(例:絶対に痛くない)、事実であっても自らの優位性を示すもの(例:○○治療数が日本一、歯科医師数が県内一)などは表記できません。
詳しくはこちら [クリニックのホームページ監視が開始・狙われる診療科は?] のブログ記事に書きました。
ホームページのTitleに「歯医者」を入れる
こちらはキャッチフレーズをそのまま使ってもいいですが、可能な限り簡潔に「新宿の歯医者 ○○歯科医院 東新宿駅から徒歩1分」などのようにします。歯科医院の名前が○○デンタルクリニックなら「歯医者」だけでなく、「歯科」と「歯科医院」の検索対策用に「新宿の歯医者・歯科医院 ○○デンタルクリニック」というTitleにしましょう。
あいさつ文や自己紹介文に「歯医者」を入れる
歯科医院のあいさつ文や院長先生・スタッフの紹介文に歯医者を入れます。キャッチフレーズと被るかも知れませんが、例えば、「○○町のみなさまに親しまれる歯医者さんを目指しています」や「患者さんの立場に立った歯医者さんを心がけています」などです。
ホームページに患者さんの感想文を掲載する
患者さんの感想文には高い確率で歯医者というワードが含まれています。ただし、都合のいい感想文だけを載せることは、医療機関ホームページガイドラインで禁止されているので注意が必要です。
その他の方法
他にもアイデア次第で歯医者というワードを入れることは可能です。例えば、「初診の患者さんへ:他の歯医者さんで処方された薬があれば教えてください」という文章を書いたり、歯医者さんQ&AというタイトルのQ&Aページを作ったり、スタッフ募集の文章に「○○駅直結の歯医者で働きませんか?」という感じでキーワードを入れることができます。
ホームページのコンテンツを充実されることは、患者さんにとってメリットとなることが多いので、しつこくない範囲で歯医者というキーワードを増やしましょう。
まとめ
以上3つの記事に渡って、ホームページに歯医者を入れることが重要であるかを書いてみました。最も意識して欲しいのは、患者さんの52%が「地名 歯医者」で地元の歯科医院を検索しているという事実です。
次のブログ記事は補足的な事項ですが、(4) ホームページ制作会社に修正依頼する際の注意点と委託先の見直しについて書いてみました。
- 歯科医院のホームページに必ず入れるべきキーワードとは?
- 競合の歯科医院はホームページに「歯医者」と書いているのか?
- ホームページに「歯医者」というワードを入れる具体例
- ホームページ制作会社に修正依頼する際の注意点と委託先の見直し